移動販売車両がさらに3台走り始めました!

2011年10月17日 15:35

東北事業の生業担当の土岐です。
ピースウィンズ・ジャパンは陸前高田商工会を通じて、4月から移動販売車支援を実施しています。今までに営業を開始した6台に続き、9月には3台の移動販売が開始しましたので、ご報告いたします。


■菊池商店さん 9/5 移動販売開始!
菊池さんは地元大手スーパーの支配人として勤務していました。震災後、「移動販売によって地域の方へ日用品・食料品を届けたい」と商工会へ応募し、当選後に退職されて移動販売を開始しました。元の職場のスーパーから仕入れた日用品・食料品を2tの移動販売車両にぎっしりと詰め込み、陸前高田だけでなく大船渡の仮設住宅にも足を運んでいます。朝6時からのスーパーでの仕入れでは、菊池さんと奥様が協力して商品を選びます。「秋になると、切り干し大根や根菜の煮物が作りたくなるのよ。」「切り干し大根なら日持ちもするし、他の野菜も一緒に買ってもらえるから積んでええぞ。」と互いに意見を出し合いながら選ぶのだそうです。

touhokuteamのブログ-菊池さんの移動販売車
写真:菊池さんの移動販売車
touhokuteamのブログ-販売しているパン、くだもの、野菜など
写真:販売しているパン、くだもの、野菜など


■村善商店さん 9/13 移動販売開始!
陸前高田の松原の正面近くの直販店で魚屋を営んでいた村上善喜さんは、被災により、妻を亡くされただけでなく、魚屋の店舗も奪われました。「何かを始めたい。動かなければ。」という思いで移動販売に応募されました。このたび営業を開始した移動販売車には「魚屋さんが来た」と言われるほど、鮮魚がぎっしりです。自宅に作業場を設置して、調理や加工を行なっています。「移動販売もたくさん走っているから、自分の特色を出していきたい。でも、お客さんから野菜を要望されて、仕入れてみたけどまだよく分かんね(笑)」と言いながら、お客様に魚の保管方法や美味しい食べ方を説明していました。

touhokuteamのブログ-村善商店さんの移動販売風景
写真:村善商店さんの移動販売風景


■岸谷商店さん 9/29 移動販売開始!
陸前高田の広田半島に広田漁港があります。海岸通り沿いは津波で全壊しましたが、岸谷商店さんの食料品・日用品を販売していた店舗と自宅は、奇跡的に建物の外壁が残りました。大工でもある吉田さんは1階の店舗と2階・3階の自宅を修理しながら、今後の生計手段をどのように確保するか検討していました。「移動販売は混乱期だけかも知れないし、仮設住宅がある期間だけかも知れない。ただ高齢化した地域だから“御用聞き”として残るかも知れない。とにかくやってみなければ分からないし、始まらない。」と移動販売に応募しました。岸谷商店で売っている商品を移動販売車に乗せ、広田半島を中心に「宅配もするから、ほしいものあったら声かけてな」と話しながら、顔見知りの多い仮設住宅や個人宅を回っています。


touhokuteamのブログ-岸谷商店の吉田さんの移動販売風景
写真:岸谷商店の吉田さんの移動販売風景
touhokuteamのブログ-販売しているサンマ、豆腐、刺身など
写真:販売しているサンマ、豆腐、刺身など


現在、合計9台の移動販売車が陸前高田を走っています。
東北はさまざまな秋の味覚が出まわり、涼しくなる一方で、日の入りが5時半と早くなって来ました。日が暮れると、まだ街灯がほとんどない被災地域は真っ暗です。移動販売の方々も、「5時過ぎると人が出てこなくなって売れないから、時間との戦いだよ。早めに値引きして売り切らないと、刺身は翌日までもたないからね。」と季節の移り変わりによる(お客様の足取りの)変化に対応しています。


過去の報告はこちらです。
1台目:「なかのやさん」の報告はこちらから
2台目:「民宿吉田さん」の報告はこちらから
3~6台目:「フレッシュ・ちばさん」、「熊正青果さん」、「及川商店さん」、「陸前高田地域振興さん」の報告はこちらから

東北事業 生業担当 土岐

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